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試験によく出る憲法判例2 法の下の平等2
2 議員定数不均衡事件
 ◆ 問題の所在
  国会議員1人あたりの有権者数が異なるのは,投票価値の平等を害しているので,
  そのようなもとでの選挙は違憲・無効はないか?
 ◆ 判決のポイント
  ☆ 投票価値の平等も憲法上保障されているか?
   保障されている
  ☆ 投票価値の平等は完全に同一であることが要求されているか?
   要求されていない
     ↓ただし
   投票価値の不平等が生じる場合,そのことについて合理的理由が必要
  ☆ 投票価値の不平等状態が生じた場合,直ちに議員定数配分規定は違憲となるか?
   直ちには違憲とはならない
   →合理的期間をすぎても是正されない場合に違憲となる
  ☆ 不平等な議員定数配分規定は一部違憲か全部違憲か?
   全部違憲
  ☆ 不平等状態で行われた選挙は無効か?
   選挙は違憲だが有効
   →事情判決の法理
 ◆ 判決文
  ☆ 投票価値の平等は憲法上保障されているか?
   憲法14条1項に定める法の下の平等は,選挙権に関しては,国民はすべて
   政治的価値において平等であるべきであるとする徹底した平等化を
   志向するものであり,右15条1項等の各規定の文言上は単に選挙人資格における
   差別の禁止が定められているにすぎないけれども,単にそれだけにとどまらず,
   選挙権の内容,すなわち各選挙人の投票の価値の平等もまた,
   憲法の要求するところであると解するのが,相当である。
  ☆ 投票価値の平等は完全に同一であることが要求されているか?
   投票価値の平等は,各投票が選挙の結果に及ぼす影響力が
   数字的に完全に同一であることまでも要求するものと考えることはできない。
   けだし,投票価値は,選挙制度の仕組みと密接に関連し,
   その仕組みのいかんにより,結果的に右のような投票の影響力に
   何程かの差異を生ずることがあるのを免れないからである。
   代表民主制の下における選挙制度は,選挙された代表者を通じて,
   国民の利害や意見が公正かつ効果的に国政の運営に反映されることを目標とし,
   他方,政治における安定の要請をも考慮しながら,それぞれの国において,
   その国の事情に即して具体的に決定されるべきものであり,
   そこに論理的に要請される一定不変の形態が存在するわけのものではない。
   わが憲法もまた,右の理由から,国会両議院の議員の選挙については,
   議員の定数,選挙区,投票の方法その他選挙に関する事項は
   法律で定めるべきものとし(43条2項,47条),両議院の議員の各選挙制度の仕組みの
   具体的決定を原則として国会の裁量にゆだねているのである。
   それ故,憲法は,前記投票価値の平等についても,これをそれらの選挙制度の
   決定について国会が考慮すべき唯一絶対の基準としているわけではなく,
   国会は,衆議院及び参議院それぞれについて
   他にしんしやくすることのできる事項をも考慮して,
   公正かつ効果的な代表という目標を実現するために適切な選挙制度を
   具体的に決定することができるのであり,投票価値の平等は,
   さきに例示した選挙制度のように明らかにこれに反するもの,
   その他憲法上正当な理由となりえないことが明らかな
   人種,信条,性別等による差別を除いては,原則として,
   国会が正当に考慮することのできる他の政策的目的ないしは理由との関連において
   調和的に実現されるべきものと解さなければならない。
   もつとも,このことは,平等選挙権の一要素としての投票価値の平等が,
   単に国会の裁量権の行使の際における考慮事項の一つであるにとどまり,
   憲法上の要求としての意義と価値を有しないことを意味するものではない。
   投票価値の平等は,常にその絶対的な形における実現を
   必要とするものではないけれども,国会がその裁量によつて決定した
   具体的な選挙制度において現実に投票価値に不平等の結果が生じている場合には,
   それは,国会が正当に考慮することのできる重要な
   政策的目的ないしは理由に基づく結果として合理的に是認することができるもの
   でなければならないと解されるのであり,その限りにおいて
   大きな意義と効果を有するのである。
  ☆ 投票価値の不平等状態が生じた場合,ただちに議員定数配分規定は違憲となるか?
   人口の異動は不断に生じ,したがつて選挙区における人口数と議員定数との比率も
   絶えず変動するのに対し,選挙区割と議員定数の配分を頻繁に変更することは,
   必ずしも実際的ではなく,また,相当でもないことを考えると,
   右事情によつて具体的な比率の偏差が選挙権の平等の要求に反する程度と
   なつたとしても,これによつて直ちに当該議員定数配分規定を憲法違反と
   すべきものではなく,人口の変動の状態をも考慮して合理的期間内における是正が
   憲法上要求されていると考えられるのにそれが行われない場合に始めて
   憲法違反と断ぜられるべきものと解するのが,相当である。
  ☆ 不平等な議員定数配分規定は一部違憲か全部違憲か?
   選挙区割及び議員定数の配分は,議員総数と関連させながら,
   前述のような複雑,微妙な考慮の下で決定されるのであつて,
   一旦このようにして決定されたものは,一定の議員総数の各選挙区への配分として,
   相互に有機的に関連し,一の部分における変動は他の部分にも波動的に
   影響を及ぼすべき性質を有するものと認められ,その意味において
   不可分の一体をなすと考えられるから,右配分規定は,
   単に憲法に違反する不平等を招来している部分のみでなく,
   全体として違憲の瑕疵を帯びるものと解すべきである。
  ☆ 不平等状態で行われた選挙は無効か?
   本件議員定数配分規定についてみると,右規定が憲法に違反し,
   したがつてこれに基づいて行われた選挙が憲法の要求に沿わないもの
   であることは前述のとおりであるが,そうであるからといつて,
   右規定及びこれに基づく選挙を当然に無効であると解した場合,
   これによつて憲法に適合する状態が直ちにもたらされるわけではなく,
   かえつて,右選挙により選出された議員がすべて当初から
   議員としての資格を有しなかつたこととなる結果,
   すでに右議員によつて組織された衆議院の議決を経たうえで成立した
   法律等の効力にも問題が生じ,また,今後における衆議院。活動が不可能となり,
   前記規定を憲法に適合するように改正することさえもできなくなるという
   明らかに憲法の所期しない結果を生ずるのである。それ故,
   右のような解釈をとるべきでないことは,極めて明らかである。
   これらの事情等を考慮するときは,本件においては,前記の法理にしたがい,
   本件選挙は憲法に違反する議員定数配分規定に基づいて行われた点において
   違法である旨を判示するにとどめ,選挙自体はこれを無効としないこととするのが,
   相当であり,そしてまた,このような場合においては,
   選挙を無効とする旨の判決を求める請求を棄却するとともに,
   当該選挙が違法である旨を主文で宣言するのが,相当である。
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2009'08'13(Thu)22:50 [ 試験勉強 ] CM0. TB0 . TOP ▲
    


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